研究課題/領域番号 |
19H00672
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分15:素粒子、原子核、宇宙物理学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鎌田 圭 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 准教授 (60639649)
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研究分担者 |
山本 誠一 早稲田大学, 理工学術院総合研究所(理工学研究所), 上級研究員(研究院教授) (00290768)
島添 健次 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (70589340)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | シンチレータ / 放射線検出器 / 共晶体 |
研究成果の概要 |
本研究では、ファイバー構造を有する新規共晶体シンチレータが開発され、光検出器と組み合わせることで超高解像度粒子・光子イメージングや放射線弁別が可能な検出器を開発した。具体的には、LaBr3/(Mg,Ca)Br2等、CsI/CsCl/NaCl等のシンチレータを新たに見出し、2インチ径までの大口径結晶の育成技術を開発した。また、新規中性子有感シンチレータが開発された。これらのシンチレータと、光検出器、回路を組み合わせたイメージング装置を試作し、α線に対し2μm、β線に対し16μm、X線に対し4μmという超高解像度なイメージング性能が得られた。また、優れたγ/中性子弁別性能を有する検出器も試作した。
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自由記述の分野 |
結晶工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発された新規共晶体シンチレータを用いた超高解像度イメージングシステムやγ線/中性子線弁別システムは、シンチレータ種をα、β、X、γ、中性子線の各用途に合わせ選択することで、高エネルギー物理用の粒子線弁別用途のみにとどまらず、幅広い用途での応用が可能と考えられる。例えば、①α、β線内容療法や放射線薬剤開発における高分解能イメージング、②産業用、医療用を含めた高分解能X線イメージング、位相イメージング ③中性子、γ線弁別性能が要求される福島第一原発廃炉に関するデブリの弁別用途、といった分野への応用展開が期待できる。
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