研究課題
我々は、ビッグバンの起源として有力とされる初期宇宙インフレーションを探るべく、史上最大の宇宙マイクロ波背景放射観測用望遠鏡群となるSimons Observatory実験を遂行している。本研究においては、この実験でインフレーションの信号が現れるとされる大きな角度スケール(2~10度)での測定精度を大幅に改善する「連続回転式低温半波長板」を中心とした研究開発を行う。具体的には、Simons Observatoryによるインフレーション探索の成否を決める低温半波長板システムを作成し、また半波長板システムに焦点を当ててデータ解析を行い、解析手法を確立する。最終年度においては、作製した3台目の半波長板システムをSimons Observatory望遠鏡へと統合し、統合テストを行った。1台目・2台目の半波長板システムについては統合した望遠鏡を用いた半波長板システム評価も進み、半波長板回転機構の開発論文が投稿間近である。また、サファイア光学素子についても作製が進み、90度~150 GHz波長帯の他、200~300 GHz波長帯においても光学素子を完成させた。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2023 2022 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 6件、 招待講演 3件)
Journal of Low Temperature Physics
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The Astrophysical Journal
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