2019年に南米ボリビアで観測を開始するALPAQUITA宇宙線観測装置に、高精度ミュー粒子検出器を増設し、天体からの100TeVガンマ線を探索する研究である。本研究は、南半球で初の100TeVガンマ線に十分な感度がある観測実験であり、ミュー粒子検出器によって、雑音となる荷電粒子宇宙線信号の99.9%除去を目指す。 PeV銀河宇宙線の加速天体の正体という長年の謎の解明を目的としており、PeV宇宙線の加速天体の探査は重要であり、100TeV付近でのガンマ線観測は有効である。南半球からは、銀河系中心や多数の超新星残骸が観測可能である点が極めて重要である。多くの重要な候補天体について、研究期間中に長時間観測の実現が期待される。
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