KAGRA重力波測定器で用いられるレーザー反射鏡は極低温で運用されるが、表面への水分子の吸着によって反射率が下がって使えなくなるという問題がある。これはKAGRAだけでなく次世代の重力波望遠鏡でも共通の課題である。これを外部からのパルスレーザーの照射によって脱離させる手法の研究である。 KAGRAのレーザー反射鏡の問題によって2か月もの不感時間が生じることは大きな問題である。いつ発生するか分からない重力波を観測するために、観測不能時間を極力短くすることは非常に重要である.これはKAGRAだけの問題ではなく、重力波の発生方向を測定するための国際的な観測網に対しての責任でもあり、この研究計画の成功に期待したい。
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