研究課題
基盤研究(A)
2021年にNASAによって打ち上げ予定の偏光X線観測衛星IXPEは、従来の2桁高い感度でX線偏光情報を検出する。IXPEのサイエンスコラボレーターである研究代表者のグループは、IXPE衛星によりブラックホールを観測し、その時空の歪みを検出することを計画している。そのため、NASA/MSFCやイタリアのINFNのグループと協力し、検出器のキャリブレーションと解析ソフトウエアの開発を本研究で行う。ブラックホール近傍の時空構造を、広帯域X線偏光で明らかにしようとする独自の提案であり、計画の成否の鍵となるキャリブレーションおよび解析ソフトウエアに焦点が当てられている。国内にIXPEデータ解析拠点が立ち上がり、IXPEの科学成果が我が国に確実にもたらされることが期待される。