重力波源を含む突発天体を紫外域で即時観測するための超小型衛星の開発および打ち上げを計画しており、マルチメッセンジャー時間領域天文学を推進するタイムリーな研究である。約20平方度の天域をモニタリングし、近傍宇宙で発生する超新星爆発や高エネルギー天体現象の早期段階の進化を明らかにすることが期待される。 突発天体現象を多波長の電磁波や高エネルギー粒子、さらには重力波を用いた観測により総合的に理解する「マルチメッセンジャー天文学」は近年急速に発展しているが、紫外線帯での観測は大気圏外、すなわち人工衛星に搭載する検出器が必要である。本研究では超小型衛星に紫外線検出器を搭載し、モニタリング観測を行うことにより中性子星連星合体や超新星のショックブレイクアウトなどを検出することが期待される。
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