研究課題/領域番号 |
19H00700
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分16:天文学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松尾 太郎 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (00548464)
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研究分担者 |
芝井 広 大阪大学, その他部局等, 名誉教授 (70154234)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 中間赤外線分光器 / 高安定 / 極低温 / 中間赤外線検出器 / 瞳分光 |
研究成果の概要 |
本研究は、太陽系近傍にある低温星周りの地球型系外惑星の熱放射の検出、さらに大気分光を目指して、中間赤外線において超高安定の分光測光観測を実現するものである。その実現において、原理的に高い分光測光精度が達成可能な瞳分光法(望遠鏡の入射開口面を分光する方法)に着目し、極低温テストベッドをNASA Ames Research Centerに構築し、その実証と性能評価を行った。本実験を通して、瞳分光像を検出面に形成することに成功し、またジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡用に開発された中間赤外線検出器と瞳分光器を組み合わせて100万分の10の安定性を得ることに成功した。
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自由記述の分野 |
太陽系外惑星科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球型系外惑星の大気分光は、宇宙における生命探査の最初の一歩として位置付けられる。惑星大気の分子組成から点として観測される惑星の表層での生命活動の可能性を検証することが可能である。本研究は、NASAが提案した極低温宇宙望遠鏡ミッションコンセプトに、瞳分光器を搭載することによって、2030年代に食分光を通して生命探査の実現を目指すものであった。その搭載に向けて、NASA Ames Research Centerにおいて技術実証を行い、技術の確立を目指した。結果として、当初目指していた分光測光精度100万分の10に到達することができ、これは生命探査を可能にする性能である。
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