研究課題
基盤研究(A)
欧米火星探査機による観測データとマウイ島ハレアカラ山頂望遠鏡や南米チリの電波望遠鏡および航空機搭載望遠鏡による観測データを結合して、火星の微量大気成分の鉛直分布構造を明らかにし、数値モデルにより再現・検証することで、火星大気の循環・変動、特に鉛直輸送機構の解明を目指す研究である。現在の火星大気の観測データから火星大気の鉛直輸送機構が解明され、観測から得られた結果を用いて過去の火星の大気環境とその変動の支配プロセスを評価し、数値モデルにより過去の火星の大気環境とその変動・進化が再現されれば、過去の火星で大気と水が消失した過程の理解が大きく進展すると期待される。