研究課題
基盤研究(A)
古生代に起こった3回の生物の大量絶滅を引き起こしたと考えられている地球規模の寒冷化が、巨大隕石の衝突によるものではなく、地球外からの星間塵が集中的に地球に落下することによって日射が遮蔽されて生じたとする仮説を、絶滅が発生した地層付近における岩相・化石および地球化学層序の地質調査から確認しようとする研究である。古生代の大量絶滅の原因としては、巨大隕石衝突や異常火山噴火などが議論されてきたが、本研究では研究代表者らが新たな証拠に基づいて提唱してきた星間塵の集中落下という仮説を検証することにより、過去に複数回起きている生物の大量絶滅の原因や、地球外物質の流入による大規模な気候変動機構に関して理解を深めることができると期待される。