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2022 年度 研究成果報告書

隕石および太古代火成岩の親鉄元素同位体分析による地球形成モデルの構築

研究課題

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研究課題/領域番号 19H00715
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
研究機関東京工業大学

研究代表者

横山 哲也  東京工業大学, 理学院, 教授 (00467028)

研究分担者 石川 晃  東京工業大学, 理学院, 准教授 (20524507)
玄田 英典  東京工業大学, 地球生命研究所, 教授 (90456260)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード親鉄元素 / 同位体異常 / 地球形成モデル / 太古代火成岩 / 隕石
研究成果の概要

本研究は、地球マントルと隕石のMo同位体組成がリンクしない「親鉄元素同位体のパラドックス」に着目し、その問題解決を通じて地球の起源に迫ることを目的とする。太古代試料のMo同位体組成を測定したところ、誤差範囲を超える非質量依存Mo同位体異常は見つからなかった。本研究で開発した地球集積モデルの数値計算では、地球原材料の90%はNC的、10%はCC的物質であり、後期集積で加わった物質も地球原材料と同じ比率で構成されることが判明した。これは、CC的物質が後期集積で加わったとする従来の仮説を覆す結果であるが、太古代試料と現世マントルのMo同位体組成に大きな違いがない、という我々の分析結果とは矛盾しない。

自由記述の分野

宇宙地球化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

地球の原材料や形成過程を解明することは、地球惑星科学分野の根幹をなす重要課題である。従来、原始地球は太陽系内側領域に存在したNC的物質を材料に作られ、最後に太陽系の遠方に由来するCC的物質が降り注いだことにより地球が完成したと考えられてきた。しかし、本研究により、地球原材料の90%はNC的、10%はCC的物質であり、後期集積で加わった物質も地球原材料と同じ比率で構成されることが判明した。このことが、太古代試料にMo同位体異常が見られないことの本質的原因であると結論付けられる。このように、本研究は地球形成に関する従来の描像を刷新したといえる。

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公開日: 2024-01-30  

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