研究課題
基盤研究(A)
衝突破壊による小惑星族とそこに含まれる岩片集積天体の形成過程を、独自の装置と実験系の工夫による衝突破壊の内部観察実験とこれを入力とする軌道数値計算により明らかにする課題である。特に超高速X線トモグラフィーを組み込み、破壊現象を直接観測することに独自性があり、現在の宇宙空間を漂う小惑星の起源や様々な物理的履歴を解明する上で重要な研究である。初期太陽系の微惑星、小惑星の衝突現象やその後の物理的、熱的進化過程が、超高速X線トモグラフィー観測と数値シミュレーションによるモデル化によって、今まで以上の高解像度で理解が進むと期待される。瓦礫が集合したタイプの小惑星の宇宙探査などが現在進行中であり、その探査に貢献できるタイムリーな提案となっている。