高温高圧変形実験により、地球内核の構成物質である六方最密構造(hcp)鉄の流動変形におけるレオロジーを、また高温高圧実験により、hcp鉄中の元素拡散を解明し、hcp鉄のレオロジーをミクロな素過程から総合的に解明し、内核での物質流動の正確な評価を確立すると共に、内核の異方的構造を生み出すメカニズムの特定を目指す。 研究代表者らが独自に開発してきた装置を用いての高温高圧実験・元素拡散実験によって、地球内核を構成するhcp鉄の流動変形のレオロジーを定量的に決定し、内核の異方性形成メカニズムの解明と内核での物質流動の正確な評価法の確立を目指す研究で、地球内核の物性及び流動変形の解明に向けた成果が期待される。
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