研究課題
惑星を持つ恒星について、紫外線輻射の代表値であるライマンα線強度とその変動を捉え、紫外線宇宙望遠鏡による高層大気観測と地上望遠鏡による大気観測を合わせて海洋の存否を中心として惑星大気・気候を明らかにすることを目的とし、紫外線検出器の開発を進めた。系外惑星系の紫外線輻射量は現時点でもほとんど計測されていない状況は2021年度の時点でも変わらないままであり、一方で、さらに多くの系外惑星が発見され続けている。本年度の活動により、昨年度のうちにロシアの1.7m紫外線宇宙望遠鏡WSO-UVに日本から高感度分光器UVSPEXの提供を検討するためJAXA内にプリプロジェクトが立ち上げられ、本年度にはJAXA部門内プロジェクトとして承認された。本研究代表者はプロジェクトマネージャとして計画を進めることとなった。本年度はUVSPEXの基本設計を進め、11月に基本設計審査を完了し、試作機(Engineering Model)の製造を開始した。さらに、2040年代に打ち上げが想定される6m宇宙望遠鏡計画への参加に向けて、大型MCPと高分散分光器の検討を進めた。また、超小型深宇宙探査機プロキオンに搭載した紫外線カメラLAICAの検出器・読み出し回路の改良品の性能試験を実施し、放射線試験を完了した。結果として、同設計のまま宇宙での使用に耐えられることを確認した。研究開始当初の想定より大幅に計画が進んだが、2022年2月の情勢から、WSO-UVへの装置提供は輸出規制のために不可となっており、実現性については不透明な状況となった。既に部品は購入済みの状況であるため、将来計画に向けて分光器の性能試験を行うため、完成に向けた設計作業は継続した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (22件) (うち国際共著 19件、 査読あり 22件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)
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