研究課題
基盤研究(A)
複数の材料から構成されるメタマテリアルの特異な波動現象に着目し、音、振動、電磁波、熱エネルギー等の移動を制御しようとすることを目的に、機械構造形状の設計手法として成功しているトポロジー最適化や境界要素法を用いて、局所共振現象を組み込んだ新しい特性を有するメタマテリアルの創成を試みるものである。メタマテリアルの局所共振現象が音波のみならず弾性波、電磁波でも引き起こすことが可能か、また可能な形状、材料定数の組み合わせは何で、振動遮断以外にどのような有益な性質を与えることができるかという不明な点を数値計算やトポロジー最適化の手法で検討をすることは学術的意義が高い。これらの結果をもとに、弾性波ダイオード、波動変換、クローキングデバイス等のメタマテリアルを創成することが期待できる。