代表者が手掛けているフォノンエンジニアリングについて、他の準粒子、電子やマグノンとの相互作用を考慮した強非平衡場の混合輸送問題を扱う学理の進展を目的としている。このため、計算高速化により複合輸送系のマルチスケールシミュレーションを実現し、準粒子群とフォノンの関係の計測手法を発展させる研究計画である。 様々な時空間スケールの準粒子群が共存する強非平衡場の混合輸送問題の学理を発展させる目標が明確で、デバイスへの応用も見据えた学術的意義の大きい研究である。第一原理計算については当該分野では伝統的な手法であるが、マルチスケール解析の実現には多くの研究要素が潜んでおり、本研究による新たな知見が期待される。
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