研究課題
基盤研究(A)
本研究は、ETC施設や情報板等、その故障が渋滞や事故を誘発し交通流に影響を及ぼす高速道路施設の維持管理の高度化を目的とする。階層構造を考慮した施設の故障過程の推定方法、施設故障がもたらす遅れ時間や事故リスクの増加による社会便益変化の定量化方法、そして、社会的総余剰を最大化するように点検・補修・更新等の維持管理施策を最適化する方法を提案するものである。ETC施設や情報板等の施設故障の影響を最小化するために、定量化した社会便益評価に基づく社会的総余剰を最大化可能な施設の維持管理施策の提案という従来にない研究開発を行うものである。維持管理施策への科学的データの導入、そして、社会的総余剰の最大化による新たな維持管理フレームワークの提案という観点で学術的な意義が大きく、その成果の社会活用が期待される。