研究課題
基盤研究(A)
長期供用盛土材の風化・劣化による変状や耐震性能低下が問題となっている。(1)築造時の締固め品質、(2)供用中の風化・劣化、(3)地震による外力を考慮して耐震性能を正確に評価する方法が求められている。研究代表者らの締固めや液状化の解析的記述や風化の研究をベースに、築造から、風化・劣化を経て、地震で変形・破壊されるまでの盛土の一生を解くシステムを構築する。メンテナンスや災害対応という課題の重大性、適時性に加え、ミクロスケールの物理・化学現象からマクロスケールの盛土の長期間にわたる挙動を説明する研究は挑戦的であり学術的価値も高い。本研究が完成すれば、長期供用による盛土の変状や耐震性能の変化予測、健全性診断方法の開発につながることが期待される。