研究課題
基盤研究(A)
本研究は中層建物の木造化技術において、大判木質パネルを複数層にまたがる連層壁とすることで、そのせん断性能を最大限に発揮しうる高耐震性能を持つ構法を提案するものである。具体的には大判木質パネルを連層壁とする際の接合や施工などの問題解決を図るとともに、通し柱効果、制振機構、損傷制御機構などの様々な性能を付与しようとするものである。建築用の構造材としての木材利用は地球環境の見地からも喫緊の課題であり、本研究によって耐震性のある木構造が実現の可能性が開ける。また、本工法は形を柱脚部や鉛直構面に集中させて破壊を制御する損傷制御機構など単純な原理を活用しており、レジリエントな建築が実現できると思われる。