研究課題
基盤研究(A)
船舶が衝突や座礁して損傷した後で自力航行や曳航を安全に行えるかをモデル実験データとシミュレーションで判断するシステムを構築し、現場での損傷状況を三次元構造的に評価するのではなく、一次元梁モデルに置き換えて高速に判定結果を出すことを目指している。また、自力航行や曳航時の波浪によって船体に作用する応力も安全評価に取り入れ、波浪による損傷悪化で折れたり沈没するまでの時間も推定する。船舶が衝突や座礁によって損傷したときには、人命や積み荷などを守るためにも損傷状況を迅速に判断して行動する必要がある。しかし、損傷を三次元的に把握するのは困難であり、弾性相似モデル実験で得た損傷結果を衝突や座礁ごとに分類したデータベースに基づいて一次元梁モデルに置き換えることで判定の高速化を図るアイデアは学術的に意義があり、有用性が高い。