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2020 年度 実績報告書

人と移動体が混在する空間における外向けHMI開発・評価基盤技術

研究課題

研究課題/領域番号 19H00806
研究機関筑波大学

研究代表者

矢野 博明  筑波大学, システム情報系, 教授 (80312825)

研究分担者 伊藤 誠  筑波大学, システム情報系, 教授 (00282343)
山口 佳樹  筑波大学, システム情報系, 准教授 (30373377)
井上 和哉  東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (50631967)
北原 格  筑波大学, 計算科学研究センター, 教授 (70323277)
原田 悦子  筑波大学, 人間系, 教授 (90217498)
澁谷 長史  筑波大学, システム情報系, 助教 (90582776)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード歩車共有空間 / 外向けHMI / バーチャルリアリティ / 拡張現実感
研究実績の概要

歩車混在空間としてeHMIが必要と想定される空間について、モビリティの種類による違いにも着目した観察実験を行った。具体的には小型モビリティについては空港内ならびに博物館内のモビリティとその周囲の歩行者の関係性を分析,歩車共有空間を構築しているLRTの事例として,新設された富山駅停留所内の「横断歩道」における歩行者行動の観察を行った。これにより現状では安全確保のための行動は車両側にのみ課せられていることが明らかとなった。実験環境の改善のために歩行者空間として本学の大規模没入ディスプレイLarge Spaceを追加して、歩行者がHMDを付けずに歩行実験が行えるシステムを構築した。これにより高齢者などHMDに慣れていない人でも実験に参加できるようになった。実際に20名ほどの高齢者の協力を得てバーチャルな電動車両との通行実験を実施した。
また、外向けHMIとして、車両の操舵角やアクセルペダルの情報から数秒後の予測進路を地面に提示するとともに、その周辺領域の存在確率を示す色付けを施した表示手法を開発した。さらに車両周辺の歩行者の検知情報を示す外付けHMIを実装した。車両空間と歩行者空間の間の通信の時間遅れに関する対策として360度カメラの画像を周辺視野の解像度を落とすことで通信量を削減する手法を開発するとともに、深層学習を用いた人体の骨格モデルの0.5秒後の姿勢を予測する手法の開発をおこなった。また、歩車混在空間での車両と歩行者の移動実験のデータを用いて、ニューラルネットワークを用いた歩行者の移動予測手法を開発し、実際の軌跡に沿った推定が行われることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の影響で電子機器の納品が遅れたため装置開発が遅れている。歩行者の人体の骨格モデルの抽出のために多視点映像カメラシステムやモーションキャプチャシステムを導入し、0.5秒後の人体の姿勢を予測する手法の開発をおこなった。また、富山駅での人流の変化のビデオ解析をおこなった。

今後の研究の推進方策

電子機器が納品され次第装置開発を完了させ、実証実験を進める。本年度行った実験結果の解析を進め、その結果をもとに外向けHMIの改良を進める。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 運転支援の今日的意味-進化する運転支援技術 What are Driving Assistance Systems for? -2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤誠
    • 雑誌名

      自動車技術

      巻: Vol. 74, No. 3 ページ: 4-9

  • [雑誌論文] 自動運転のヒューマンファクターとHMIの課題2020

    • 著者名/発表者名
      伊藤誠
    • 雑誌名

      車載テクノロジー

      巻: 2020年11月号 ページ: 1-5

  • [雑誌論文] 反応時間の個人差とオンライン実験2020

    • 著者名/発表者名
      井上和哉
    • 雑誌名

      基礎心理学研究

      巻: 38 ページ: 237-242

  • [雑誌論文] 高信頼な車両間映像転送をWi-Fi ベースで支援するマイクロ秒レベルストリーミング処理ハードウェア2020

    • 著者名/発表者名
      長岡 佑治、牛若 光太、山口 佳樹
    • 雑誌名

      自動車技術会論文集

      巻: 51 ページ: 503~508

    • DOI

      10.11351/jsaeronbun.51.503

    • 査読あり
  • [学会発表] バーチャルな歩車混在空間における外向けHMI評価実験システム2020

    • 著者名/発表者名
      児玉 拓郎、矢野 博明
    • 学会等名
      第25回日本バーチャルリアリティ学会大会
  • [学会発表] 高臨場感没入型遠隔制御を実現するヒトの視力分布に着目した低遅延ストリーム圧縮2020

    • 著者名/発表者名
      牛若光太,山口佳樹,矢野博明
    • 学会等名
      電子情報通信学会リコンフィギャラブル研究会
  • [学会発表] 人と小型モビリティが共存する空間のデザイン:博物館・空港における歩行者・運転者間相互作用の検討2020

    • 著者名/発表者名
      田中伸之輔・原田悦子・伊藤誠・矢野博明
    • 学会等名
      日本認知科学会第37回大会
  • [学会発表] 歩車混在空間における相互作用とリスク低減行動:新しい交差空間におけるリスク共有コミュニケーションの検討2020

    • 著者名/発表者名
      安久絵里子・後藤将志・原田悦子・矢野博明
    • 学会等名
      日本認知科学会第37回大会

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公開日: 2022-12-28  

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