独自開発した原子・分子の振動検出法を基に、原子分解能EELS計測、高精度EELS計算、および高速界面・表面モデリングを高度に融合する手法の導入により、新規原子分解能振動計測法を確立する。確立した手法により得た材料の表面・界面における原子・分子振動現象に対する新規知見を基に、革新的な新規材料の開発を行う。 原子レベルでの振動計測、観察はTEM関連の技術開発における重要な課題であり、本研究への取り組みは、点欠陥や界面の存在の熱物性に与える影響を解明するなどの潜在性を秘めており、物質科学における基礎データや知見の格段の向上、高度化をもたらす可能性がある。特に熱電材料や触媒など機能特性が格子振動に支配される材料の開発に向けた高い貢献性が期待される。
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