結晶構造データベース利用計算化学法と実験での材料合成により、5配位及び7配位の複合金属酸化物で新規な酸化物イオン伝導体を主として開発する研究である。さらに、イオン伝導体、光触媒材料、及び蛍光体材料等の開発における物性測定や特性評価を、国内外の研究協力者と連携協力して行う。計算化学手法、材料合成、及び特性評価を通じて、無機材料の優れた特性発現機構の解明を試みる。 これまで検討されていない特徴的な配位構造をもつ多数の無機物質について、結合原子価法と第一原理計算を用いて候補となる結晶構造探索を行い、有望な候補材料の合成を試みる独自手法は高く評価できる。同時に、国内外の連携研究者との研究協力体制を活用して、優れた酸化物イオン伝導、プロトン伝導、触媒活性、あるいは蛍光特性を示す新構造物質グループの探索・発見が期待できる。
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