電極はさまざまな用途・場面で利用されているが、機能の限界や劣化等の問題を抱えている。ダイヤモンド電極は耐久性と優れた電気化学特性を備えているが、微弱な電流の再現性などの課題もある。本研究では、sp3炭素による構造安定性をはじめとする優位性を生かし、これまでの限界を超える革新的sp3機能電極材料を開拓する。 還元力をもつリンドープダイヤモンドやマイクロサイズの針状ダイヤモンドを用いた電極では、それぞれ、新しい反応・プロセス、生体中の薬物測定への展開が可能となる。また、炭化ケイ素電極では機能や製造プロセスの新たな発展が期待できる。このように、構造と特性の相関解明、新材料の可能性の追求により、電極に関する学理の深化と応用展開が期待される。
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