研究課題
本研究では、次世代電極材料として注目されている「ダイヤモンド電極」のもつ問題点を解決できる新しい電極材料の創製を目指した。ダイヤモンドの「sp3炭素による構造安定性」をはじめとする優位性は最大限生かし、これまでの限界を超えるブレイクスルーを起こす電極材料「革新的sp3機能電極材料」の開拓を目指した。広い視野でさまざまな用途を意識するものの、特に「電気化学センサー」なかでも生体計測用途、ならびに「電解による物質合成」用途に向けた新機能電極創製に注力した。本年度は、新電極材料として、ホウ素をドープした炭化ケイ素(SiC)電極、すなわち不純物ドープにより導電性を向上させた炭化ケイ素(SiC)電極の創製に関し、その物性、機能について詳細に検討した。また、sp2不純物炭素を含むsp3ダイヤモンド電極を、熱フィラメントCVDにより合成することで、大面積電極としての材料創製を目指した。このように作製した電極のCO2還元性能について詳細に検討したところ、電解条件を最適化することにより、高効率でのギ酸生成に成功した。一方で、金属修飾等の高機能化を志向したsp3ダイヤモンド電極について、そのCO2還元等の機能評価を行った。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 3件、 査読あり 13件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 4件、 招待講演 8件) 備考 (1件)
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