本研究では独自の部位特異的タンパク質脂質修飾法を活用し、両親媒性の付与・改変によりタンパク質本来の機能を人為的に制御する。さらには薬物送達システムとの融合を通して、生体分子の両親媒化が包含する学術的意義と、タンパク質の部分疎水化が拓く分子工学技術の社会的価値を追求する。 タンパク質と脂質のハイブリッド分子の開発が困難であったが、独自の技術で可能にした。この非天然型脂質修飾タンパク質の機能性の理解を含めて新しい学理が開拓できる可能性がある。本技術は、生体機能解明、並びに新たな生体関連材料の生産に波及すると考えられる。
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