無機ナノ粒子をコアとした動的なハイブリッドデンドリマーを合成し、自己組織構造の形成や外部刺激による機能制御を目指す研究である。ハイブリッドデンドリマーに液晶性を付与し、相転移に伴うナノ粒子間相互作用の増強、消失、変換の高次制御を達成する。ナノ粒子の特性を、ナノレベルの領域で孤立したひとつの「情報」として捉え、「情報」の高次制御というAI時代における新たなサイエンスを構築する。 形状変化の誘起が本質的に不可能な無機ナノ粒子を有機無機ハイブリッドデンドリマーにすることで外部刺激に応じて形状変化する「動的」な物質へと変化させ、さらにその構造変化によって物性を高次制御することを目指した学術的意義の高い研究である。自己組織体の動的制御のサイエンスの発展に寄与することが期待される。
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