研究課題
基盤研究(A)
本研究は、膵癌やスキルス胃癌をモデルとして、癌との関連が注目されている細胞外小胞エクソソームが、難治癌に対する特異的バイオマーカーとなることを、癌患者から採取した血液や難治癌組織を用いて臨床的に実証し、難治癌の早期発見、診断、転移予測、治療効果の評価に資する「難治癌バイオマーカーエクソソーム自動分析システム」を開発する。近年話題となっているエクソソームの解析は重要な研究分野であり、提案手法は、研究代表者が実績を有する分子インプリンティングに免疫測定法を融合し、機能性材料を設計・合成してエクソソームのサイズと膜タンパク質を認識する点に特色がある。これまで未解明であった癌関連エクソソームの動態や機能解析に関する基盤研究であり、学術的意義が高い。工学と医学の連携により、これらに関する新しい知見が得られると期待できる。