プロトン・イオン・分子運動などのダイナミクスを内包する分子集合体を舞台に、強誘電性・強弾性・メモリスタなどの分子強物性の創成に関する学理の構築を目指す研究である。具体的には、1次元カラム・2次元ラメラ・3次元ペロブスカイト構造に着目し、それらのダイナミクスの設計、構造―強物性相関の解明、新規物質の探索、総合的な設計指針の提出を目指した研究を実施する課題である。 分子集合体を使って、強誘電生、強弾性、メモリスタなどの分子物性の創出を目指す意欲的な提案である。従来の物性化学の主役である電子-スピン-磁性をさらに拡げて、分子集合体がもたらす分子強物性と新規機能性を探索する課題で、ダイナミックな分子集合体を対象とする新しい分子物性科学の開拓が期待される。
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