分子集合体での構造と電子状態が精緻に設計された有機半導体を「超分子半導体」と定義し、合成化学、超分子化学、計算化学を総合した研究体制によって有機半導体における超分子効果を明確にすること、その上で薄膜太陽電池や熱電変換素子などのエネルギーデバイスに応用可能な新規有機半導体を創出することを目的としている。 超分子化学的な相互作用効果の理解に基づく分子設計と分子配列制御が高性能有機半導体の開発に有効であるという視点に立った研究提案であり、新規性・独創性の高い内容となっている。有機半導体に関するこれまでの研究実績、研究計画の具体性、および研究組織から判断して、当該分野における十分な成果と新展開を期待できる。
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