研究課題
基盤研究(A)
研究代表者らは、トリブロック共重合体をベースにした環動高分子が自己組織的に単層剥離されたナノシート(PPRシート)を形成することを発見している。このPPRナノシートは、構成分子の構造や組成を変化させることで、シートの厚みやサイズ、形成と崩壊・再生を自由に制御可能である。さらに構造色の発現や磁場で配向制御可能などの興味深い性質を示す本研究はこの新しいナノシート材料に関して基礎的知見を集積する計画である。末端にカルボキシル基を有するトリブロック共重合体とシクロデキストリンからなる包摂錯体が自己組織的に集合してナノシートを形成し、末端セグメントがポリマーブラシ状態を形成することや末端電荷によりナノシートが単離されるという事実は、研究代表者らの独自な発見であり、独創性のある研究展開が期待される。