本研究では、3次元空間イメージングによるキラル分子・高分子のS体・R体の直接観察や分離手法の開拓を目的としている。具体的にはキラル分子が分子レベルでどのように2次元空間分布しているかを可視化し分離する技術、高分子を構成するS体とR体のシークエンスを分子レベルで可視化し分離する技術の開発を行う。 研究代表者が独自に開発した柱型環状分子を活用することによって光学異性体を一分子レベルまで可視化しようとする研究であり、AFMに精通する研究者とチームを組んで研究を推進する体制を構築している。これによりS体とR体ユニットのシークエンスを高分子一本鎖レベルで観察できるようになれば、高分子物性に高分子の高次構造がおよぼす効果を分子レベルで評価できる新しい方法論の構築が期待される。
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