研究課題
基盤研究(A)
研究代表者の先駆的な研究により明らかになった、アルツハイマー病(AD)発症の原因となるアミロイドβタンパク質(Aβ)の毒性オリゴマーの検出を可能とする、特異性の高いモノクローナル抗体の作成とその作用機序の解明を行い、さらに高感度免疫アッセイ法の導入などにより、新規なADの早期診断薬や治療薬の開発を目指す独創的な研究である。アルツハイマー病の診断、治療において、Aβのオリゴマー検出とその除去法の開発は,世界的に注目されている重要な課題である。本研究において、毒性の高い42残基のAβ42が中央部分で折れ曲がることで毒性オリゴマーを形成するという「毒性配座理論」の提唱とその毒性オリゴマーを認識する機能性抗体の開発と応用は、学術的意義とその波及効果が極めて高く、社会的インパクトの高い成果が期待される。