研究課題/領域番号 |
19H00922
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上杉 志成 京都大学, 化学研究所, 教授 (10402926)
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研究分担者 |
山崎 晶 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (40312946)
Packwood Daniel 京都大学, 高等研究院, 講師 (40640884)
倉田 博基 京都大学, 化学研究所, 教授 (50186491)
柴 祐司 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (70613503)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 自己集合 / 生理活性小分子 |
研究成果の概要 |
本研究では、「自己集合性生理活性小分子」というコンセプトを開拓した。核酸・脂質・タンパク質などの自己集合体は、生命現象を巧みに維持している。これを逆に考えれば、自己集合する人工化合物で、生命の営みを操作することが可能だと考えられる。本研究では、学際的なチームを組んで、生命の営みを操る自己集合性小分子を網羅的に発見し、解析し、最適化し、利用した。例えば、細胞移植を効率化する自己集合分子、ワクチンを活性化する自己集合性アジュバント、チューブリン濃縮体を形成する自己集合化合物などを開発した。
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自由記述の分野 |
ケミカルバイオロジー
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では生理活性化合物の新しいコンセプトを開拓した。これまでに使われてきた薬物とは生理活性を発揮するメカニズムが異なり、自発的に集合して巨大化する「自己集合」という材料化学の概念を利用している。特記すべきは、ワクチンアジュバント化合物コリカマイドの発見である。この化合物は自己集合して自然免疫を活性化し、動物でウイルスワクチンを活性化した。今後の実用化が期待される。
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