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2022 年度 研究成果報告書

植物栄養輸送体の細胞膜における偏在の分子基盤

研究課題

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研究課題/領域番号 19H00934
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分38:農芸化学およびその関連分野
研究機関大阪公立大学 (2022)
大阪府立大学 (2019-2021)

研究代表者

高野 順平  大阪公立大学, 大学院農学研究科, 教授 (70532472)

研究分担者 高須賀 太一  北海道大学, 農学研究院, 准教授 (70748409)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード輸送体 / 細胞内局在 / 小胞輸送 / 極性
研究成果の概要

植物の輸送体が根の細胞において土壌/中心方向の細胞膜へ偏在するメカニズムの解明と応用を目指した。研究代表者らは本研究開始前に、ホウ酸チャネルNIP5;1とホウ酸トランスポーターBOR1の偏在性は連続的な小胞輸送 (エンドサイトーシスとエキソサイトーシス) により形成・維持されることを見出していた。本研究ではこれを確定とするとともに、複数の制御因子を同定した。主たる成果としては、ホウ酸トランスポーターBOR1のC末端領域のリン酸化と脱リン酸化が偏在性に重要であることを示し、BOR1の相互作用タンパク質である脱リン酸化酵素がBOR1の極性輸送に寄与する可能性を示した。

自由記述の分野

植物栄養学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究ではホウ酸チャネルNIP5;1とトランスポーターBOR1をモデルとし植物の膜タンパク質の土壌/中心側細胞膜への偏在メカニズムの一端を明らかにした。これは植物細胞における栄養輸送と膜交通の理解を進めるだけでなく細胞極性の形成という発生学の根本に迫るものである。本研究ではまた、多様な輸送体の偏在性を人為的に制御する技術の開発を目指した。いまだ開発途上であるが、輸送体の局在改変技術は、植物のみならず微生物等様々な生物由来の輸送体を植物の生産性、機能性向上のために活用する基盤技術となるものと期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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