大腸菌の翻訳機能の革新を目的に、異種23S rRNAを環境メタゲノムよりPCR増幅した。発現ベクターに当該遺伝子を組み込み、大腸菌の23S rRNA遺伝子欠損株を宿主に相補性スクリーニングし、さらに増殖速度の速い変異体を集積した。こうして得られた異種23S rRNA遺伝子配列に、以前発見したRhodothermus marinusの23S rRNA遺伝子に含まれるホーミングエンドヌクレアーゼ(HE)を含むイントロンを相同箇所に挿入した。BL21(DE3)を宿主としてHE活性に基づくゲノム内の伝播を目指したが、大腸菌23S rRNAを置き換えるには至らなかった。
|