研究課題
基盤研究(A)
降雨時の農地の水食は、土壌流亡汚染物質や微生物等の輸送の原因となり、農業や周辺環境に影響を与えうる。近年の豪雨の頻発や農地の大規模化等から現在もなお大きな問題であるが、その対策のためには従来の年単位の水食予測式に基づいた水侵量評価では不十分である。そこで本研究は水食の素過程を考慮した降雨毎の水食量を予測可能な動的水食モデルの構築を行う。本研究の成果は近年のゲリラ豪雨のような気候変動に伴い頻発する豪雨災害の頻発や農地の大区画への対応策、土壌流亡に伴う汚染物質の挙動解明など、現代的な課題に対しても大きく貢献できるものと期待される。