研究課題
基盤研究(A)
テレビ番組の影響で日々の食品の売れ行きは大きく変動することが日常的に観察されるように消費者の食品に対する購買行動は必ずしも合理的ではない。本研究は、情報提供実験や消費者調査によって、消費者が非合理的に行動する要因を析出し、その結果を双方向リスクコミュニケーションモデルの拡張・改良にフィードバックし、供給サイドにもRCを実施するものであり、消費者の購買行動の改善や職業倫理の啓発に資するものである。本研究課題は、科学情報の提供によっても食品選択行動が変わらない拒絶反応の心理的原因の究明、食事構成を認知的な意思決定プロセスとした分析を通じての健康に関するリスクコミュニケーションの2つを課題とするものであり、社会的に大きな意義を有している。行動の異なる集団を想定した情報提供は、現実的な手法として高く評価できる。