研究課題/領域番号 |
19H00983
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
福井 宣規 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (60243961)
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研究分担者 |
宇留野 武人 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (80532093)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 遺伝子発現 / 生理活性脂質 / 生体機能 |
研究成果の概要 |
DOCK2は、リンパ球の遊走・活性化に不可欠なRac活性化分子であり、その変異はヒトにおいて重篤な免疫不全症を発症する。研究代表者は最近、硫酸基転移酵素SULT2B1bによって生成されるコレステロール硫酸(CS)がDOCK2の内因性阻害物質として機能することを見出した。本研究では、がんを対象に解析を行い、1) 大腸がんといった特定のがんではCSの産生が亢進している事:2) CSを産生するがん細胞では、産生しないがん細胞と比較して、抗腫瘍免疫や免疫チェックポイント阻害に抵抗性を示す事を明らかにした。そこで、化合物スクリーニングを実施し、SULT2B1bの選択的阻害剤候補を同定した。
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自由記述の分野 |
機能生物化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、新しいがんの免疫回避メカニズムの理解につながるものであり、その学術的意義は大きい。また現在、免疫チェックポイント阻害やCAR-T細胞療法に加え、iPS細胞を用いてがん特異的T細胞を増幅・移入する試みもなされているが、こららの免疫療法が効果を発揮するには、T細胞ががん組織に浸潤することが必要である。本研究の成果により、臨床応用可能なSULT2B1b阻害剤が開発され、がんの免疫回避環境を破壊することができれば、その社会的、経済的インパクトは大きいと期待される。
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