• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

抑制と抗抑制によるエピゲノム分化機構の解明と操作

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19H00995
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
研究機関東京大学 (2020-2022)
国立遺伝学研究所 (2019)

研究代表者

角谷 徹仁  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (20332174)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードDNAメチル化 / ヒストン修飾 / クロマチン / トランスポゾン / エピゲノム
研究成果の概要

(1)シロイヌナズナの抗抑制因子であるH3K9脱メチル化酵素IBM1の変異体で誘発される発生異常を抑圧する変異としてH3K4me1脱メチル化酵素LDL2を同定していた。もう一つのH3K4me1脱メチル化酵素FLDが転写伸長を負に制御すること、またこれらと構造の類似したLDL3がH3K4me2を脱メチル化する活性が転写と共役していることを見出した。(2)H3K9meの確立にはCGメチル化が必要なことを示した。(3)トランスポゾンのコードする抗抑制タンパク質VANCとDNAの相互作用様式を原子間力顕微鏡および結晶解析で明らかにした。また、VANCの標的がRNAiの標的であることを示した。

自由記述の分野

植物遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

塩基配列以外の形で遺伝子のON/OFF情報が継承されるエピゲノム制御は個体発生、環境応答、ゲノム進化などの重要な生命現象に関与する。活性のある領域と不活性な領域とにエピゲノムが分化することは、遺伝子の適切な発現を保証するのに加え、トランスポゾンなどの反復配列を安定的に抑制するのにも重要である。本課題では、シロイヌナズナのヒストン修飾やDNAメチル化に関与する変異体、およびトランスポゾンのコードする抗抑制因子を用いた遺伝学およびゲノム学アプローチで、抑制と抗抑制経路の理解を大きく進めた。これらの成果はエピゲノムの理解につながると期待できる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi