研究課題
前年度までに、カルシウムインディケーター発現条件等を用い、大脳皮質結合性発達期におけるカルシウムイメージング条件を最適化し、微弱カルシウム動態の発達期における変化を記録可能となった。そこで本研究では、前年度までの成果に基づき、以下の3つの目的に沿って、幼弱神経系における興奮形態形成連関について探索を重ねた。1)脳発達期の大脳皮質層構造構築過程において断続的に引き起こされるカルシウム動態を急性スライス培養系にてlongitudinal に長時間記録を実施した。2)カルシウム動態を引き起こすカルシウム流入源を薬理学的手法ならびに分子生物学的手法により同定し、症候性自閉スペクトラム症を引き起こす原因遺伝子と一致する可能性を見出した。3)カルシウム上昇に伴う興奮形態形成連関に関与するアクチン細胞骨格制御機構を明らかにした。これらのエビデンスに基づき、カルシウム流入に引き続き、細胞形態が周期的に変遷しながら、放射状移動していくメカニズムを同定した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
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