研究課題
基盤研究(A)
脳発達期の回路形成にはL型Ca2+チャンネル依存的な興奮形態形成連関SRCaTが大きく寄与している。本研究では、幼弱神経系における興奮形態形成連関による回路形成制御機構を解明するため、1)まず脳発達期におけるin vivo 幼弱神経系にて、SRCaTが発生する時期・条件を解明し、さらに2)SRCaTの下流のCa2+伝達経路を明らかにし、3)興奮形態形成連関の破綻に伴う自閉症関連動物表現型への展開機序について追求する。
神経生化学
自閉スペクトラム症併発率70%のL型Ca2+チャンネル点変異によりSRCaTが破綻し、神経発達障害の一因とされる細胞移動異常が生じる。本研究は、このような表現型発見から逆に本研究により、自閉症関連動物表現型発症の本質的理解へ迫ろうとするものである。