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2022 年度 研究成果報告書

白血病の骨髄定着と生体内進展を規定する分子機構の統合的解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19H01035
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分50:腫瘍学およびその関連分野
研究機関東京医科大学 (2022)
公益財団法人がん研究会 (2019-2021)

研究代表者

中村 卓郎  東京医科大学, 医学部, 特任教授 (00180373)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード急性骨髄性白血病 / 骨髄内定着 / Bcl11a / Trib1 / Hoxa9 / 転写制御 / スーパーエンハンサー / Erg
研究成果の概要

急性骨髄性白血病(AML)の生体内での定着と進展の分子機構を明らかにする目的で、責任遺伝子の同定とその異常による病態を解析した。マウスAML細胞の骨髄移植実験系とshRNA及びsgRNAライブラリーを用いた機能遺伝学的スクリーニングを行なって、AMLの定着に必要な遺伝子Rnf20を同定した。一方、Bcl11aがAMLにおいてPU.1の転写制御機能を抑制することによって、悪性化に寄与することを明らかにし、重要な標的遺伝子Asb2を同定した。さらに、Trib1のHoxa9転写制御系においてスーパーエンハンサーの形成に関与し、Erg遺伝子の発現亢進をもたらしていることを示した。

自由記述の分野

腫瘍生物学 血液学

研究成果の学術的意義や社会的意義

白血病の骨髄定着と生体内進展を規定する分子機構を明らかにする目的で本研究を遂行した。機能遺伝学的スクリーニングや、Bcl11a、Trib1の重要性を明らかにするとともに、解析手法としてin vivoにおけるAML発症やAML細胞と間質細胞との相互作用を重視したことから、Asb2によるフィラミンAの調節作用やErg遺伝子の同定といった重要な下流遺伝子を同定し、白血病のin vivoにおける進展機構の理解に資する結果を示した。さらに、エピゲノム阻害薬であるJQ1やHDAC阻害薬、LSD1阻害薬の有効性を検証し、今後のAMLに対する新たな治療法の開発に繋がる成果を得た。

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公開日: 2024-01-30  

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