興奮抑制バランスがスキル学習における可塑性と安定性を決めるという研究代表者が提案した仮説を検証する研究計画である。神経伝達物質であるグルタミン酸とGABAの濃度バランスを磁気共鳴分光法(MRS)で計測するとともに、このデータを被験者にフィードバックして脳の興奮抑制を操作させるという新たな手法も駆使し、脳の可塑性と安定性を制御するメカニズムの解明を目指す計画である。 研究代表者らが自らの研究実績に基づき提唱した仮説を検証する研究で、独創性が高い。神経伝達物質の興奮抑制バランスを操作するという技術は新規性がある。測定感度の改良やMRSフィードバック法の開発など、チャレンジングな部分があるが、独創性が高く、完成した場合には医療応用の可能性があるなど、大きな波及効果が期待できる。
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