研究課題
基盤研究(A)
近年、生体の恒常性維持に臓器間ネットワークの重要性が指摘されている。このネットワークの破綻が消化器難治性疾患の原因であるとの仮説に基づき、ヒト腸管上皮オルガノイドとヒトiPS由来肝臓・胆管細胞の共培養による、腸管と肝胆臓器間の単純化モデルを作製し、新規臓器間制御因子の同定と将来的な難治性疾患治療標的の抽出を目的とする研究である。研究代表者らのヒト細胞の共培養による臓器間ネットワーク解明方法は独創性が高く、実験モデルとしても高い汎用性が期待される。本研究は患者数の増加している消化器系の難治性疾患の原因解明と治療につながる可能性があり、学術的に見て推進すべき重要な研究課題である。