研究代表者が開発したNASHを経てほぼ全例が肝細胞癌を発症するヒトの病態に類似したモデルマウスを用いて、一連の経時変化と分子機構を解明する研究課題である。Hepatic crown-like structureが起点となり炎症の慢性化、線維化を誘導するという独自の発見を基盤に細胞間相互作用を中心とした多面的な解析に加え、NASH肝および肝癌組織を用いた臨床検体による解析も予定されている。 急増するNASHおよびNASH肝癌に対して研究代表者が開発したモデルマウスを用いて分子機構を解明する学術的・臨床的意義のある研究課題である。Hepatic crown-like structureが起点となり炎症の慢性化、線維化を誘導するという独自の発見を基盤に解析を行う独創性の高い研究である。方法論的な記載に具体性と新規性がやや乏しいものの、臨床検体での解析も予定され一定の成果が期待できる。
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