研究課題
広島大学に保存し得た小児がん切除検体200検体と初代培養細胞48検体と樹立した細胞株12株の細胞を一細胞に分離した検体と、これらの患者の保存検体 (血清・血漿・腹水・胸水)及び血液から直接分離した血液循環細胞(CTC)や腫瘍細胞を一細胞採取法にて分離採取しナノスプレーチップ内に凍結保存検体及び 新規検体を用いて、ダメージを最小とした細胞内注入法にてマーキングした。 一細胞解析としてのセロミクス解析では、一細胞検体と標的CTC細胞一個の細胞内蛋白発現をチップから直接LC-MSにかけて解析を継続し、神経芽腫ではカテコラミン代謝産物および解糖系酵素の変化、リンパ腫ではサイトカイン特にIL2とIL8などのマーカーを検出した。さらに、一細胞解析としてのゲノミクス解析では、同様の 検体をもちいて、一細胞からのDNAとRNAをそれぞれ4種類の方法で増幅して解析した。PCR法および次世代シークエンス法にて増幅法による差異を検証し、最適の増幅法は、DNAはランダムプライマーとphi29 DNAポリメラーゼを用いたMultiple Displacement Amplification (MDA)法が、RNA発現は、架橋型人工核酸であるLNA(Locked nucleic acid)技術によるプレート・スイッチング法が有用と考えられた。 また、血清(血漿)中遊離腫瘍核酸(ctDNA)を分離し、遺伝子パネルにて検討するとともにメチル化解析を行った。これらを用いた遺伝子増幅とともにターゲット変異やメチル化を高感度に検出する方法を確立した。これらは、ctDNAによる診断、治療効果、再発や微小残存病変(MRD)判定マーカーとしての有用と考えられた。CTCによるコロニー形成実験と、免疫不全マウスに分離したCTCを接種し腫瘍形成能の解析を試みたが、腫瘍形成に至らなかった。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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