神経障害性疼痛は、その正確な病態生理ならびに画期的な治療法が全く不明である。それに対し、研究代表者のグループのこれまでの研究から多くの示唆に富む研究が生まれており、それらを基に新たな技術(オプトジェネティクスなど)を駆使した神経障害性疼痛の病態生理ならびに画期的な創薬にまで及ぶ研究である。 研究代表者らが独自に開発した実験システムを用い、アロディニアの神経伝達回路を読み解こうとする独自性の高い研究である。アロディニアの機序が一部でも解明され治療に結びつけることができれば、きわめて大きなインパクトがあると考えられる。10年以上続く研究の継続性、その間にコンスタントに得られている卓越した研究成果から、さらなる研究の発展が大いに期待される。
|