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2023 年度 研究成果報告書

臓器間コミュニケーションを介した自己免疫疾患発症機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19H01070
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関徳島大学

研究代表者

石丸 直澄  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (60314879)

研究分担者 工藤 保誠  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (50314753)
常松 貴明  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (70726752)
大塚 邦紘  徳島大学, 病院, 助教 (90847865)
新垣 理恵子  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (00193061)
齋藤 雅子  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (00723892)
牛尾 綾  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 特別研究員(PD) (40823836)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード自己免疫疾患 / 臓器間コミュニケーション / 標的臓器 / T細胞 / 制御性因子 / シェーグレン症候群
研究成果の概要

我々の身体は、全身の臓器同士がコミュニケーションをとることで恒常性が保たれていることが近年に明らかにされてきた。本研究では、臓器間コミュニケーションを応用した免疫難病への新たな臨床応用研究を目指した。FGL-1遺伝子ノックアウトとSS疾患モデルとの複合モデルマウスを作成し詳細な解析による結果より、FGL-1がSSモデルにおいて発症の初期に制御的に機能していることが判明した。また、FGL-1は活性化したT細胞のIL-6によって誘導されることが明らかになった。さらに、臨床サンプルを用いた解析では、FGL-1の血清中の濃度に関して、SS患者群は対照群に比較して有意に高い結果が得られた。

自由記述の分野

病理学、免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では臓器間コミュニケーションを介した自己免疫疾患の発症機序の一端として標的臓器におけるT細胞と肝臓とのやり取りのなかでFGL-1を同定した。シェーグレン症候群をはじめとした自己免疫疾患の発症機序における環境因子の役割を詳細に検討した上で、新たな診断法や治療法の確立につながる可能性が高く、トランスレーショナルリサーチにつながる重要な内容を含んでいる点で、学術的意義が高い。さらに、臨床応用につながることによって自己免疫疾患に苦しむ多くの患者にとって大きな恩恵になるものと期待される。加えて、他の免疫難病などにも応用可能な新たな病因論の展開が示される可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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