研究課題/領域番号 |
19H01072
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
押谷 仁 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80419994)
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研究分担者 |
岡本 道子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (10593981)
斉藤 繭子 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (20598031)
神垣 太郎 東北大学, 医学系研究科, 助教 (80451524)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | RSウイルス / 呼吸器ウイルス / コホート研究 / フィリピン |
研究実績の概要 |
RSウイルスについてはワクチン開発が進んでいるが、伝播パターンや正確な疾病負荷などまだ十分なデータが得られておらず、それが特に低・中開発国でのRSウイルス対策を進める上での課題とされている。本研究ではRSウイルスの実態を解明するために、フィリピン・ザンビア・カンボジアで研究を進めていく計画としていた。フィリピンにおいてはビリラン島において継続的に呼吸器ウイルスの研究を進めてきており、特に2014年からは小児のコホート研究を実施してきていた。さらに、家庭内伝播のパターンを解析する目的でより詳細なコホート研究も実施してきた。カンボジア・ザンビアにおいてはRSウイルスの解析をする目的で研究デザインを確立し、倫理委員会への申請の準備を進めてきた。しかし、COVID-19のパンデミックのために一時的にすべての研究を中断することを余儀なくされた。したがって2020年度は主にフィリピンでこれまで収集されたRSウイルスの家庭内伝播についての解析を行うとともに、ザンビアにおいては2019年以前に検出された既存のウイルスについてG遺伝子の解析を行った。フィリピンでの家族内伝播の解析については、シンガポール大学のAlex Cook教授と共同で進めてきている。また、RSウイルスの疾病負荷などに関して、国際的な共同研究に参画し、フィリピンのデータの提供を行った。令和4年の後半には海外渡航も可能となり各国の研究協力機関での研究再開が可能となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19のパンデミックのために一時的に研究を中断せざるを得なかったが、既存のデータやウイルスの解析を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19のパンデミックによる渡航制限が解除され次第、フィリピン・ザンビアへの渡航をする予定としている。またウェブ会議などを通して、解析を行っていく。
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