うつ病の一次予防法としてインターネット認知行動療法(iCBT)が有望視されている。妊婦を対象としたiCBTによって妊娠うつ病および産後うつ病の発症予防効果を示したランダム化比較試験(RCT)は世界的にも皆無である。全自動化によって運用コストを抑えたiCBTプログラムを開発し、その予防効果を明らかにする研究である。 妊娠うつ病および産後うつ病の発症率は増加傾向にあり、自殺にも進展する重大な周産期精神保健の問題であるため、予防に向けた取り組みが期待されている。全自動化インターネット認知行動療法による予防効果が明らかになれば、多くの妊婦が安価にそれを利用でき、周産期の妊娠うつ病および産後うつ病の改善に有用である。
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